1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 9月 11月
2023年
2022年
*僕が少年時代を送った福岡県の実家はごくごく一般的な住宅地で、周りには同じ学校に通う兄ちゃん姉ちゃん家族が何人も住んでいました。当時は町内会など形式張った寄り合いは聞いたことないけれど有るには有ったそうだし、登下校はもちろんラジオ体操や子ども会などの記憶があります。つまり僕の住んだ町には子供を中心に淡くもコミュニティがあったんじゃないかな。*ずっとこの箱庭で兄ちゃん姉ちゃん達と自然に歳を取っていくんだと思っていましたが、小さな住宅地も日々変わります。僕が大阪に出て行ったり、お隣さんが施設暮らしになったり。離婚をして引越した場所にまた若い世帯が入ってくることも。そんな一帯の新陳代謝を喜ぶケースもあるが、あの頃に感じていたコミュニティのような距離感はもはや感じません。無政府状態です。無作法な路上駐車に、犬猫の始末、他にも色々あるそうですが、それをまとめるには警察が介入しない限りは変わらないとのこと。自治という言葉について最近あまり考えることはなかったけれど、集団が場所を同じくするためには自治が不可欠である現状を知ることになります。人間同士の距離と行動はおそらく大小の「単位」というもので同心円上に続いているのだと思う。色んな場面に敷かれている一線は変化の中で機能しなくなることもよく分かります。でも機能するために自治が必要だし、やっぱり失ってはならなかったものなのかもしれません。
*九州滞在も明日で5日目。日田に新しくできた小さな書店で中上健次のエッセー集を買う
*人知れず、夜な夜な針を落としてきた「大きな音でレコードを聴く会」改め「環境2/3」という集いが、この晩夏、急遽開催の運びとなりました。創立2019年、会員3名。ホームを持たず開催場所を転々としながら、人様に迷惑を掛けまいと音楽を楽しんでいた環境2/3も遂に迎えた9回目。どういう因果か我々を歓迎したいという数寄者のお声かけにより次第に規模が大きくなっていっていることに驚きと経験不足を隠せなくなってきています。**今回、小京都日田においてはスポーツandエンターテイメントの心臓《日田アストロボウル》でのゴールデンタイムを恐る恐るジャック。民謡からアブストラクトまで、ジャンルはおろかBPMの壁すら超える…というか見えてない、常軌を逸する円盤のマエストロが、なめらかに、わがままに、ナイトゲームへとサウンドチェック。数寄者のフィクサーでもあるアストロボウル社長プレゼンツ、全国でも類を見ないゲーム・ホイッスルが響きました。(2024年4月_FUJIFILM_X-T4)
●近ごろの当事務所(兼自宅)の近況。2年越しとなります念願でもあったモノクロフィルムを自家現像するための設備が整いました。現像場所はやむを得ずの台所ですから、薬品/備品と台所用品がごっちゃとした変な空間になりました。薬品が食器に掛からないように……。大変な現場です。下記は記念すべき初ロールからの一幕。なかなか良い一本だっただけに、リール巻きの勝手が掴めずフィルムにたくさん傷が付いてしまっていたのが惜しいですね…。(2024年4月_ContaxTVS/KENTMERE400)